最終更新日 2024年3月26日 by 1stcdoreg

エコ

エコキュートについて専門家のエスコシステムズが解説

エコキュートは2001年から販売され、現在は500万台程度普及していて、空気熱を利用してお湯を沸かすための機器です。

地球にありエネルギーとなる「熱」は空気に乗ってどこにでも移動しているのですが、その「熱」を本体が吸い取り、電気を使って「熱」を圧縮することによって温度をさらに上昇させます。

そして高温になった熱を水に移し、その水を最高90度にまで上げ、それが蓄えられてお風呂のお湯になるというのがエコキュートのシステムです。

このように空気中の熱を利用してお湯を沸かし、熱を圧縮するときだけ少し電気を使うというもので、正式名称は地球環境に負担をかけない「自然冷媒ヒートポンプ給湯器」といいます。

冷媒とは熱を移動させるために使われるガスのことですが、使われている自然冷媒は自然界にあるガスで、可燃性も毒性もなく加熱能力に優れていて真冬の寒い時でも高温の湯をためることができます。

そして使用している自然冷媒はオゾン層の破壊の原因となるフロン系のガスではなく、地球温暖化係数がフロン系ガスの1700分の1のガスなので地球にやさしいのです。

夜間電力を使用しているため電気代を大幅に削減できる

日々の生活の中で、洗濯や炊事、冷暖房、お風呂などに使われるエネルギーのうち、お風呂やシャワー、食器洗いなど給湯に使われる電気エネルギーは3分の1を占めていますが、その3分の1の電気エネルギーを空気中の自然の熱に替えればさらに電気代は安くなり、地球温暖化防止に貢献することができるのです。

また電気を一番使うのは午後から夕方にかけての時間帯なのですが、エコキュートがお湯を沸かすのは電気使用量の少ない夜間で、夜間電力を使用しているためコストを大幅に削減できるという特徴もあります。

このように、自然の熱を利用し電気代の安い夜間にお湯を作るということで「省エネと電気代の削減」が一番のメリットとして普及しましたが、最近では災害用にも使えるということでさらに注目を浴びるようになったとエスコシステムズは言及しています。

地震や豪雨などの自然災害によって停電や断水が起きてもタンクに水が溜まっているのでそれを取り出して使えるからです。

エコキュートの問題点とは?

しかしメリットばかりではなく問題点もあるのです。
実際に利用している方の中から出る声ですが、

  1. すぐにお湯が出ないことや使い過ぎるとお湯が出なくなるということ
  2. 故障をしたら専門家に見てもらわないとどうしようもできないということ
  3. 深夜にお湯を作っていることでそれが騒音となる場合があるということ
  4. 冬は空気の熱も低く高温にするために光熱費が上がることがあるということ

などがあげられますが、それでもエコキュートに変えたことで毎月の電気代が大幅に削減されて「変えてよかった」という声がたくさんあります。

タンクの容量は320L、370L、460Lがあり家族の人数や使用量によって選べ、460Lなら家族が4人から7人が目安で、約850Lためられ、お風呂のお湯はりが1回、シャワーは7回分に洗い物や洗顔などで使える容量です。

370Lなら約650L貯められ3人から5人の家族が目安でお風呂のお湯はりが1回分とシャワーが5回分と洗い物などに使うことができます。

機能面について

機能的な種類としては、お湯はりからすべてお任せの「フルオートタイプ」、保温や追い炊きはできませんがフルオートタイプよりも本体価格が安い「オートタイプ」、蛇口からの給湯だけができる「給湯タイプ」があります。

またメーカーによって、基本性能の他にプラスαとしてより快適に使えるような機能が搭載されていて、例えば一定の間隔で追い炊きをして保温をするのではなく浴槽に人が入った時に水位が上がるのを感知してから保温追い炊きをする機能や、お風呂の配管を自動で掃除する機能、マイクロバブル入浴が楽しめる機能、シャワーの流量と温度を同時に変動させることによって発汗量が抑えられたり爽快感を感じることができるように設定ができる機能などです。

また地域によって外気の温度が異なり、最低気温がマイナス25度まで下がる地域もあります。
それらの地域には寒冷地域特有のエコキュートが用意されています。

日本列島が8つに地域区分され北海道の東部は1区域、北海道西部と東北の一部が2区域とされ、それらの地域は寒冷地向けのものを設置することになっていて、その他の地域は一般の機器が設置できるよう区分されています。

寒冷地仕様の機器は外気がマイナス25度まで下がっても85度のお湯が作ることができ、貯湯ユニットには凍結防止ヒーターを内蔵しているので安心です。

エスコシステムズはじめ様々なメーカーから販売されているエコキュートですが、どれを選ぶ時は、まず地域によって寒冷地タイプか一般タイプか、また家族の人数やお湯の使用量からタンクの大きさを決めて設置する場所が適しているかどうかを確認します。

次にメーカーを選ぶのですが、各メーカーによって基本性能プラスαの部分が異なってくるので、メーカーごとに比較をし自分の家庭に合った機能がついているものを選ぶとよいとエスコシステムズはアドバイスしています。

出典サイト:エスコシステムズ太陽光