最終更新日 2024年3月26日 by 1stcdoreg

イタリアとワインの生産量・輸出量の世界第一位の座を奪い合っている
フランスのワインをご紹介します。生産量の多さに違いはありますが、フランスのほぼ全土でさまざまなワインが生産されています。

現在、ワインの生産量はイタリアが世界一、ぶどうの栽培面積ではスペイン世界一とされており、フランスは一歩後退したように見えてしまいますが、品質の高さ、洗練されたワイン文化、知名度などで、フランスはワイン産地として現在も高い評価を得ています。

1935年に原産地呼称統制の「AOC法」を制定し、国を挙げて品質の維持・向上に取り組んでいる。
これは産地ごとに決められているぶどうの品種や製法など細かな要件を満たしていない場合は、産地を名乗ることは出来ない。という非常に厳しいものになっていて、フランス国立原産地名称研究所によって徹底管理がされています。

しかし、間違えてはいけないことがあり、このAOC法で、フランスのワインは4つに分類されるのですが、これはそれぞれのワインを「美味しさ」で分類するためのものではありません。

AOCワイン(原産地呼称統制ワイン)は、生産地やぶどうの品種、栽培法や醸造法、アルコール度数などが、厳しく制限されています。
生産区域が狭くなるほど規定も厳しく品質は良くなり、ワインにその原産地の個性がより強く現れます。

例えば、ボルドーなら村名が付いたもの。ブルゴーニュなら畑名が付いたものが、それぞれ最上級の品種を持つとされています。
日本に輸入されているフランスワインの大半がAOCワインになります。

VDQS (Vins Delimites de Qualite Superieure)
「ヴァン・デリミテ・ドゥ・カリテ・シュペリウール」
AOCワインよりやや統制が緩い、
INAO(全国原産地名称協会)の検査にパスしたワインのことをいいます。VDQS保証マークをラベルの上に付けることが義務つけされている。しかし今ではフランスワイン全体の1パーセント以下となっています。

Vins de Pays
「ヴァン・ドゥ・ペイ」
地酒の意味。テーブルワインの一つ。法で決められた葡萄のみから造られ、その地域名をワインの名称とすることができるワイン。
最近AOCよりも高い評価を得ているワインも出てきています。

Vin de Table
「ヴァン・ド・ターブル」
大手ワイン商社が生産しているものは安価でも品質がそれなりに安定していて、デイリーワインに適しています。原産名が記されていない、ヨーロッパのワインをブレンドしたポピュラーなワインです。