最終更新日 2024年3月26日 by 1stcdoreg

産業廃棄物の処理は、基本的にはその廃棄物を排出した事業者の責任において行うということになっています。
例えば、本来きちんとした引受業者に委託して処理をさせなければならないところ、その費用を節約しようと思って不法投棄した場合などに、その事業者に対して責任を追及し、厳しく罰則を与える、というものです。

産業廃棄物の不法投棄というものは環境に非常に大きな影響を与えるものです。
一般の家庭ごみの不法投棄が決して悪くないことだとはいいませんが、一般的な書籍や雑誌などが不法投棄されていてもただ邪魔なだけかもしれません。

ですが化学薬品などを使用した産業廃棄物が不法投棄されると、環境や近隣の住民の人体にも影響が出てきてしまうというようなことも考えられるからです。

そのような理由から産業廃棄物を出した事業者の責任というものは重く規定されているのですが、すべてをその事業者にかぶせてしまってもよいものでしょうか。
たとえば、事業者そのものは過失なく受託業者に処理を委託したのに、その業者が処理の為の費用を払いたくないばかりに不法投棄した場合などです。

廃棄物を出した事業者が直接不法投棄した場合と、この場合でもその影響は同じですが、ちょっとこの責任を事業者に問うのはかわいそうな気もします。
なので、法律ではこうした場合は処理業者の責任になるんだそうです。

産業廃棄物の場合は、どの段階で無害化されたのか、どの段階で責任が果たされたのか、ということを判断するのか難しいといえるかもしれません。
最終処分場にて埋め立てられるというところでようやく一区切りついた感じにはなっていますが、そこで発生する粉じんなどによる健康被害を訴えている人もいるようです。

古今東西、人類が生活をしてきて、活動していく中でゴミというものは切っても切り離せない関係のものだったのかもしれません。
ですが、改めて産業廃棄物という存在に真摯に向き合うことが、今の日本人に課せられた使命と言えるのです。

 

 

新東京グループ 産業廃棄物の処理